オートファジー~細胞に食事をさせる~
代表的なものが「オートファジー」という仕組みです。
2016年に、東京工業大学の大隅良典栄誉教授が、オートファジーの研究でノーベル生理学・医学賞を受賞したのでご存知の方も多いかと思います。
オートファジーとは簡単に言えば「細胞の自食作用」の事です。
細胞内でいらなくなったたんぱく質が溜まっていくのを防いだり、作り過ぎてしまったたんぱく質を分解して再利用したり、細胞に入ってきた病原性の細菌を分解したり、いらなくなった細胞を自死に至らしめたり、実に多くの働きがあることが分かっています。
オートファジーがしっかり働いてくれていれば、細胞レベルで健康を維持できているという事です。このオートファジーが機能するためにはある条件が必要です。
それが「食べないこと」つまり「ファスティング」です。たった1日の断食でオートファジーは働き始めます。2日以降ではさらに活性化されていきます。
つまり、「人間が食べているときは細胞は食べず、人間が食べないときに細胞は食べる」のです。
ファスティングで、オートファジーを働かせ、細胞に食事をさせる時間を定期的に設け、細胞レベルからの健康を獲得しましょう。
2021年08月02日 14:37